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sogood coffee&bake と『陰翳礼讃』とトゥールーズの思い出



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インスタに
まんまとやられ
また来たよ(笑)

今日は、どうしても食べたかったゴルゴンゾーラ&ハチミツのベイクドチーズケーキとホットコーヒー(エチオピアを選択)。
ゴルゴンゾーラ、好きなので、感激のお味でした。
コーヒーも薫り高い!!
お土産にしたブルーベリーのタルトも、3種のベリーとピスタチオのタルトもヒット!
私の好みを知ってくれてる人からしたら、ここのお店を気に入ってしまうわけがよくわかるかと(^^)

facebookとインスタとブログと、すべてをフォローしてくださってる方には、重複する内容ですみませんが、やはりもう、メディアの主流がネットに移ってるんだなってのを今日も感じました。

sogoodの店主さんと話したら、「載せてください」とおっしゃってくれたので、今までいつも満席なので店名を書かずに来たけど、今日は書いてます。

先週に引き続き、sogoodさんにまた行ってきたけど、そもそもは、市の図書館に行ったからでした。ふだんは本を予約して、地域の市民館で借りることが多く、久々の中央図書館で、その近くにsogoodさんはあるのです。

行きに寄ったら満車だったので、図書館に先に寄り、帰りにお店へ。

図書館は、先週の東愛知サロン会の水分さんの記事を、水分さんに送りたくて行きました。本来著作権上撮影はNGですが、社長と講演者本人を知っててお手伝いした関係です。


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その目的のために、予約本の受け取りを中央図書館指定にし、受けとったメインは谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』。

この本は、自分でも持っているのだけど、書斎で探しても見つからず、探す時間がもったいないから借りました。執筆中のエッセイ、「闇が闇であることの大切さ」のために読み返したかった。

『陰翳礼讃』について、過去にも書いたことがあるけれど、私がこの本を知ったのは、フランス人のカメラマンからでした。

ちょっと記憶を書き残しておきたいのでその話を・・・


独身時代、妹が住んでいたミュンヘンを拠点に3ヶ月ヨーロッパを巡る中で、南フランスのアルビの友人の家に3週間お世話になりました。

その友人ルック(偏見でもなんでもなく登場人物として書くとゲイのテレビカメラマン)が、一泊どこかに出かける時に預けられたのがルックの友人のジャンルュックでした。ちなみに、このジャンルュックってのは、映画監督のジャン=ルュック・ゴダールと同じ名前で、表記はこうなります。「Jean-Luc」・・・この発音が微妙に難しく、そもそもの友人のルックも、リュックなわけで・・・
とりあえず、この記事では、JLってことにします。

JLもカメラマンで、奥さんがニュースキャスターで、その奥さんはたまたまロサンジェルスに出張中で、はじめましてのJLと一泊のデート状態でした(笑)
アルビは田舎町だけど、JLはトゥールーズに住んでいました。
アルビから車で一時間ほどのトゥールーズってこんなところ。


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*今調べると、アルビは2010年に世界遺産に登録されていました。
私が行ったのは1998年の秋です。いいところに行けたんだなあ~
余談だけど、滞在中、アルビのロートレック美術館で撮影されたフランスのテレビドラマに、日本人観光客として出演させられました(笑)


JLは、かっこよくてやさしい人で、別に預けられなくても良かったんだけど、そういう話になってたので従い、JLなりに日本人の小娘のために考えてくれて、上映中だった今村昌平の『うなぎ』を映画館に観に行きました。今、是枝監督の『万引き家族』がカンヌでパルムドール受賞で話題になってるけど、『うなぎ』もパルムドール受賞作品!!

フランスで、フランス語字幕の日本映画を、私は日本語で理解しながら観られるってのがおもしろい体験でした。

その夜、イタリアンを食べてる時に、印象的だった会話。

日本のコンビニは24時間営業だけど、フランスに24時間営業の店はあるか?(夜は健全に店が閉まり暗くなっていたので)と私が聞いたら、
「そんな店はない。あ、でも、花屋が開いてる。恋人に花を持って行きたくなった時にいつでも持って行けるようにね(ウィンク)」
みたいな内容・・・

その素敵な話が本当かどうかはわからないけど、確かに当時、パリの街角でも、トゥールーズでも、花屋ってよりは駅前辺りの花屋の屋台が、遅くまでやっていたのを覚えています。

これ、書き出したら終わらないけど(笑)、その夜、JLの家のテレビで深夜、『愛のコリーダ』を観ました。日本では当時修正されていた映画が、フランスでは無修正(笑)

その旅では、パリでも日本文化センターで日活ロマンポルノを同行者(パリ在住の日本人男性)の予定で観て、着物でエロの内容、フランクフルトの現代美術館でも、アラーキーの写真展が開催されていて、そこでも着物でエロが展示されており、『うなぎ』もそうだったし、同じ日の『愛のコリーダ』も着物でエロなわけで、主にフランスにおける日本の印象っていったい???って重ね重ね思ったのでした(笑)

で、一泊のどのタイミングで出たか忘れたけど、JLは日本の作家が好きだと言っていて(本当に、フランスの文化人的な面々の日本映画や日本文学の支持や親和性は高い)、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を口にしました。

その時のJLの言い方から私は、陰翳礼讃という文字は到底思い浮かばず、「In Way Rising Sun」みたいに聞き取り、ちんぷんかんぷんだった。

もしも今なら、その場でスマホで検索するでしょうね。

日本人として、フランス人が知る谷崎の代表的な随筆を知らないことを恥ずかしく思いました。
(『卍』とか『痴人の愛』とか『細雪』は知ってたけど・・・)

というわけで、日本に帰国後、真っ先に『陰翳礼讃』を買って読みました。

そこには、古き良き日本家屋の美、日本人の美意識や「わびさび」など、精神についても描かれていました。


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そんな、ちょっと特別な思い出の本。
再び堪能したいと思います。

**********

図書館の後のsogoodはほど良く席が空いていて、私と入れ違いに、遠方の有名カフェの店主さんが帰るところでした。
☆彼のお店のインスタでも載せてたので、ご紹介。






話したこともある穏やかなお方で(向こうは私を知らないです)、その有名カフェも一度だけ行ったことがあり、長蛇の列でした。

今では2店舗目も開業しているほどの人気なんだけど、そのお店の人が、sogoodに興味を持っているのは喜ばしいことで、sogoodの店主さんにも伝えました。

そのまま、カフェやケーキにまつわる雑談を・・・

妹の友達(15年以上前に会っている)がやっている名古屋のノコス・ア・レタージュについても、店主さんもスタッフさんも知っていた。ここも一度だけ行ったけど、ケーキもインスタもクオリティーがすごい。



なんかもう、ムーブメントは、大手メディアが主導するものじゃなくなってきたね。

質の高いお店が自ら発信し、それを支持するファンが勝手に宣伝して、人気を拡大してくれる(私も含め)。


と、『陰翳礼讃』とは真逆なようでいて、しかし私は、例えば、上記のsogoodさん、ぞうめし屋さん、ノコスさん、それぞれの店主さんと直接話した時の感じの良さ、心根のきれいさを知っているので、大手メディアのトップダウンみたいな上から的な広がりではなく、ファンからの自然発生的な、慎ましくて温かい、じわじわした良い広がりにも感じる。


今は時代の変化の波の中にいるなあと感じたひとときでした。


さて、豊橋は、美術博物館も図書館も緑の中にあって素敵なはずなんだけど、何かがちょっと惜しい(笑)

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今日から6月。
今月半ばからはまた忙しくなるけど、しばしのんびりした時間を過ごしています。































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by hihararara | 2018-06-01 19:30 | | Comments(0)
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