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舞台『1984』の考察&愛しのりえちゃん♡ 


5月20日(日)、心待ちにしていた、ともさかりえちゃんが出演する舞台を豊橋のプラットに観に行ってきました。

りえちゃんの舞台は東京や名古屋で何回か観てきたけど、なんと初の豊橋!
それも、ハードな舞台の大千穐楽。

りえちゃんとは、10年前に『赤土に咲くダリア』を読んでもらって以来のお友達。
新しい読者さんもいるので、私にとって宝物の、りえちゃんの当時のブログをご紹介。




毎度盛りだくさんですみませんが(基本、自分のための記録なのでおゆるしを)、今回本当は、大切なお友達のともちゃん(美容師さん・・・りえちゃんのお父さんも美容師さん)と一緒に行く予定だったけど、雨で運動会が順延となり、ともちゃんが行けなくなり、急きょ母と伺いました。

私も次男の体育祭が順延となったんだけど、中学だし、反抗期だし、午前中の1種目だけ見て、午後のリレー等の選手ではなかったので、1時開演の舞台に、父の車で向かいました。

うちの両親は仕事が忙しく、母との観劇は初めてだし、お出かけすら滅多にないし、舞台の間映画が観たい父が送迎してくれて、とても貴重な時間となりました。

母は急なお出かけ&楽屋でりえちゃんに会うことになっていたので、前日、慌てて白髪染め!!(笑)

朝8時に電話した時は家にいたのに、10時にかけたら美容院にいて、ウケました・・・
りえちゃんにもメールで伝えたほど!(笑)

そのくらい、スターに会うって心躍ることだし、今回行けなかったともちゃんも、ふだんそうやって、多くの女性たちのウキウキをつくり出すお仕事をしていて素晴らしい!と、本人にも伝えました。

・・・と、前置きだけで長いですが!


会場のプラットの外の風景。

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母が気に入った、珍しい色合いの紫陽花。


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会場に着いたら、次男の同級生くんのお母さんがいて(*豊橋市長もいたw)、聞けば「井上芳雄さんのファンクラブに入っている」そう。

私は井上さんの存在は、この舞台の前に夕刊で見たことがあったけど(「ミュージカル界の貴公子」という紹介のされ方)、その記事を見るまでは全く知らず、でも、今回の舞台も、東京でも豊橋でも瞬時にソールドアウトだったそうで、人気に驚きました!


内容は、とても難解で(私も、舞台を観る前よりも観てからの今、いろいろと知りたくなって情報を集めており、末尾にいっぱい添付するので、興味のある方はご覧ください)、暗く、重い場面が多いため、楽しいような舞台ではないのだけど、余韻や読後感みたいなものがすごく残っています。
世界的な原作の、世界的な舞台(衝撃作)を観れてよかったです。
(ちなみに原作は、イギリス人作家、ジョージ・オーウェルの『1984』で、世界中の作家に影響を与え、村上春樹の『1Q84』の執筆の動機や土台の一つとされている。結果的には別物)

参考までに見出しを載せると・・・

<常に統制され監視された社会ーーーー
そこから抜け出す道はあるのだろうか?>

これ、添えた方がワケわからなくなると思うけれど、storyとしてあちこちに出ている紹介文より。

<時は2050年以降の世界。人々が小説『1984』とその"附録"「ニュースピークの諸原理」について分析している。過去現在未来を物語り、やがて小説の世界へと入って行く……。

1984年。1950年代に発生した核戦争によって、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国により分割統治されており、その3国間で絶え間なく戦争が繰り返されていた。オセアニアでは思想、言語、結婚等全てが統制され、市民は"ビッグブラザー"を頂点とする党によって、常に全ての行動が監視されていた。
真理省の役人、ウィンストン・スミスは、ノートに自分の考えを書いて整理するという、発覚すれば死刑となる行為に手を染め、やがて党への不信感をつのらせ、同じ考えを持ったジュリアと行動をともにするようになる。
ある日、ウィンストンは、高級官僚オブライエンと出会い、現体制に疑問を持っていることを告白する。すると反政府地下組織を指揮しているエマニュエル・ゴールドスタインが書いたとされる禁書を渡され、体制の裏側を知るようになる。
はたして、この"附録"は誰によって、どのように書かれたのか? それは真実なのか? そして今、この世界で、何が、どれが真実なのだと、いったい誰がどうやって分かるのだろうか……。>

これ、事前に読んでも解読不能だったので(笑)、予備知識なく舞台を観に出かけ、観劇後の今、いろいろ調べずにいられない状態。

簡単に言ってしまえば、現代日本、世界が抱える問題がいっぱい詰まっていて、例えば、共謀罪、ISへの連想、さらに、演出家さんが狙っていたわけではないことだけど、今の日本の政治の問題として出て来た「公文書の改ざん問題」についても想像した。

いやー、公文書改ざんって絶対にやっちゃいけないわ、と思いながら観てました。
だって、あったことをないことにする、存在した人がしなかったことにする、というのは、未来に向けて、不都合な過去や歴史が変わってしまう(実際にあったことでもナイとしてしまって、記録に残さなければ、未来の人がさかのぼった時には、「ナイ」ことになってしまう)からね。

拷問のシーンも、今の日本ではあり得ないように感じられても、あるところにはあり、また、記憶に新しい、ISによる日本人誘拐だとか、私は見てしまった(詳しく書くのは控える)ヨルダン人パイロットの映像とか、現実に世界のどこかで今も起こっていること。恐ろしい時代に(ずっと恐ろしいんだと思う)私たちは生きてるわけで・・・

演出家の小川絵梨子さんが、この舞台に挑もうと思ったこと自体がアッパレ、というか、そのくらいつくる側、演じる側、観る側、みんなに覚悟とエネルギーが必要な内容でした。

ふだんミュージカルや歌がマストであろう公演が多い井上さんが、歌はほんのほんのちょっとで、難解なセリフ劇、過酷な拷問シーンもこなしたのは、きっとすごいことなんだろうと、後で調べて一層思った。

そして、その大人気という井上さん(私に実感がなくて、ファンの方からすると失礼な書き方ですみませんが)と恋仲となるジュリア役を演じたりえちゃん、これまたすごいことなんだと実感。

東京~兵庫、豊橋と、もう大千穐楽を迎えた演劇なので、ネタバレも書かせてもらいますが、キスシーンやベッドの上でのシーンもあり、まさに双方の体当たりの演技や気迫を感じた。

りえちゃんとのお友達関係抜きで客観的に書かせてもらうと、大人気俳優の相手役女優は、大勢の女性ファンからの厳しい視線も浴びるわけだけど、りえちゃんには受けとめるチカラがあったと思う。

7、8年前、演出家で小説家でもある宮沢章夫さんのブログを熱心に読んでいた時期があったけど、当時から宮沢さんは、役者=「からだ」みたいなことを書いていて(今調べると、私の母校の早稲田大学の文化構想学部でまさに「文化身体論ゼミ」を担当)、オーディションで選ぶ時も、自分が伝えたい内容に合う「からだ(形)」を求める、とのことだった。

私はその話がとても興味深くて、以来、舞台を観る時にはその観点でとらえてしまうところがあるけれど、例えば今回の舞台のヒロイン役のジュリアは、厳しい社会状況下で、クールでクレバーな面と、素の女の面を併せ持つ役どころで、シャキっとしたスーツ姿も、下着姿も、印象的な赤いドレス姿も出てくる。

りえちゃんは、モデルもしてるスタイルの良さだし、壇上で動き回る時、立ち居振る舞い、何気なく足を組む時のポージングにしても、すべてが決まっていて、観客として自然に見てしまうけれど、自然な(自然に見える)姿そのものが美しい、というのは、圧倒的な存在感なのだろうな、など思っていた。テレビと舞台は違うし、どちらにもそれぞれの難しさがあると思うけれど、ライヴな舞台は本当にごまかせないと思う。

超難解なセリフ回しも多く、確かな演技力や声、からだ、身体性・・・
(りえちゃんだけじゃなく、今回の舞台を観て、とにかく役者さんの土台は「体力」だと実感しました。りえちゃんもだけど、井上さん、あの演技を連日とか、一日2回公演とか、凄すぎます)

今回は、女性キャストが少なかった分、結果的にりえちゃんが引き受けた部分も多くなり、内容的にもすごくたいへんだったのがわかるし、それをまたまた乗り切ったプロ意識に感服。

演劇も映画も小説もそうだけど、作品そのもので完結するようなものもあれば、難解な分だけ尾を引き、その後の考察が続いたり、日常まで響くような影響力を与えるものもあり、今回の舞台については、しばらく考えてしまいそう・・・(笑)

豊橋がたまたま大千穐楽だったため、カーテンコールが4回もあり(観客の拍手にこたえてくださり)、最後は観客もスタンディングオベーションだった。

役者さんたちの達成感や安堵の表情、観客の高揚感、全体の一体感。
私は詳しい方じゃないけど、舞台が好きな人たちの気持ちがわかるなあって思った。
とにかく凄いものを見せてもらったという気持ちで、様々な理由の涙がやっぱり止まらなかった。


さてさて、終演後は、いつもながらで楽屋に行かせてもらいました。
肝っ玉が据わったタイプの母が、珍しくドキドキしていた(笑)

写真の公開は控えますが(母とりえちゃんの撮影は私がバッチリしたのに、私の分は、母のブレブレの撮影だった・・・w)、緊張してるくせに母が図々しく、「りえちゃんの(衣装に使われた)赤いベルトと自分のベルトが同じだった!」とアピールし(笑)、りえちゃんもとってもやさしいので、「ほんとだ、お母さん、同じ♪」みたいに応じてくれて、ありがたかったです。
ほんと、りえちゃんラブ♥


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何度も書くけど、実物はメディアで見る以上に綺麗で可愛くて、背が高くてスタイルいいのに顔が超小さくて、頭いいし感性いいし、気さくで、いろんな話題を語れて、大好きです。


✰りえちゃんの20日当日のインスタより







以下、終わってしまった舞台だけど、情報色々・・・

✰新国立劇場のHPより(短い映像も出ているので舞台の雰囲気がわかります)



✰井上芳雄さんの連載より

✰ニューヨークでの公演の記事



終わりに・・・

今回の舞台、当初は大杉漣さんも出演でした。
りえちゃんのブログを通して、顔合わせ直後の急逝と知り、みなさんのショックは言葉にならなかったと思う。
代役の神農直隆さん、ご立派に演じ切りました。
すごいプレッシャーだったと思う。
ミスなくやれて当たり前みたいにされちゃうし、大杉さんとの比較は免れないだろうし・・・

私も元々大杉さんが好きだったので、観に行こうと決めた時は大杉さんも頭にあり、驚きました。

最初に刷られたチラシ・・・(神農さんも出演予定だったんだと知る)

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このブログの冒頭に載せた最新ポスターからは、大杉さんのお写真はなくなっていました。

大杉さんが演じるオブライエン役も観てみたかったなあ~、佇まいや背中を感じたり、声が聴きたかった、という思いはどうしてもぬぐえなかったけれど、すべてを超えて引き受けて演じきった神農さんを、今後も応援したいです。

いろいろを乗り越え、全公演を乗り切った、やり遂げたチームやキャストのみなさま、りえちゃん、本当におつかれさまでした。

物語の内容からも、役者さんたちの演技からも大きな刺激を受けました。
生きるということ、自分にできることを、今一度考えて、体力つけて、再びがんばりたいです。

















by hihararara | 2018-05-21 13:33 | アート
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