人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 講座無事終了~CD入れ替わり。 アジア大会についての中日新聞記事 >>

映画 『君の名は。』



映画 『君の名は。』_c0189426_14371312.jpg


映画『君の名は。』
観に行ってきました。

代休の長男と、豊川(お隣の市)の映画館へ・・・(*この記事を書き始めたのは26日です)

長男はすでに一度、親友くんと観に行き、もう一度観たいから、「お母さんと観たい」ということにしてのおねだり(笑)

元々、豊川のお気に入りイタリアン「GITA」へ息子を連れて行きたい気持ちもあったのと、豊橋の映画館だと絶対に同じ中学の子たちが来るだろうから、母親と一緒の姿を見られたくない気持ちもあっての豊川の映画館!

私は、巷で超話題のこの映画だけど(100億円突破とか)、長男に誘われなければ映画館までは行かなかったかなあという感じでした。

facebookでは色々な感想を見ていたけど、私は結果として、観て良かった!!

映画を通したありがたい感動体験でした・・・


以下、ネタバレを含むので、これから観ようと思っていて、少しも情報を入れたくない方は読まないでくださいね。




途中からいろんな種類の涙を流しながら観ていました。
それは、主に三つの観点より・・・

①今までの映画は、私が息子を連れて行ったけど、今回は、長男が誘ってくれたおかげで知れた世界だったこと


長男と初めて一緒に観た映画は、『レミーのおいしいレストラン』でした。
長男が5歳のとき。まだ幼稚園の年中さんだったかな。
今思えば、料理好きな長男の興味がすでにしっかり表れていたね。

最近だと、ドラえもんの『スタンド・バイ・ミー』を親子(私と長男&次男)で観て(これも息子らからの要望に自分が乗った形だったけど)、その後、長男とは、私のススメで『6才のボクが、大人になるまで。』と『シェフ』を一緒に観た。
その時は、長男がどんな気持ちで観てるかなあと、こちら側がドキドキしたりもした。

今回は逆の立場。

長男は、『君の名は。』にすっかりハマっているので、小説も漫画もサントラ盤も買い(まんまと踊らされ、散財しているとも言えるが)、私も、音楽はずっと聴かされる状態にあった。

そんなわけで、すでに知っている音楽が、映画ではとても効果的に使われているので、おおお、この場面か、おお、この歌詞か~ピッタリだなあ!という感動があった。

長男が家で流している間は、例えば<前前前世♪>という印象的なフレーズは知っていたものの、耳を通り過ぎていたような続きの歌詞が、劇中ではしっかり耳の奥や心に届いてきて、他にも『スパークル』という歌のタイトルも歌詞も、改めてしっかり聴こえてグッと来た。

<運命だとか未来とかって 言葉がどれだけ手を 
伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする
時計の針も二人を 横目に見ながら進む 
そんな世界を二人で 一生 いや、何章でも
生き抜いていこう>

この、「生き抜いていこう」とかね!


②災害によって大切な人を失った人が観たとしたら、この映画のように、なんとかして事前に危険を伝えられたらよかったのに、って思うだろうし、名前を呼びかけたかっただろうなあと・・・

この映画の新海監督が、例えば東日本大震災をどこまで意識したのかはわからないけど、私たち日本人が、同じ時代に生きる共通認識や共通の痛みとしての震災を何度か経験してきて、そのなかでも、どうしてもやはり東日本大震災は大きいし、今も「その後」が続いているわけで、当事者の方々の、失いたくなかった愛する人のことや愛する人の名前を想像せずにはいられず、泣けて泣けて仕方なかった。


③この世で出会う片割れについて・・・

映画に出てきた印象的な言葉。「結び」「片割れ時」など・・・

私は不思議なことに、人と人とをおつなぎすることがやたら多く、今では天命とさえ思ってしまう。それらを「神から与えられた」「結び」と考えたら、いいかなと思えた(というのも、ちょうど今、毎度のことながらここには書かない色々が重なり過ぎていて、ひとつひとつはうれしくても、いっぱいとなると容量オーバーになりかけていたので)。

<この世の片割れには、世界のどこにいたとしても、出会えた時に絶対に気づく>

みたいなこと、わかる人とわからない人といると思う。

私は幸いなことにわかった、と思っている。

それは必ずしも結婚相手ではなく、結婚相手が本当の片割れの人は幸せだけど、実際のところは、その幸運に恵まれた人はごくごくわずかだと思う。

探す努力を続けている人、自分の次元(魂のレベル)を上げようとしている人は、ひょっこり出会えるんだと思う。

呼ぶ前に振り返ってくれるような、伝えたいことがすでに伝わっているような、その人との間では、人智を超えた共鳴とかシンクロが不思議に何度も訪れるような体験をすると信じるしかなくなる。

ソウルメイトとかツインソウルとも言うだろうけど、安易なスピリチュアルでまとめたくないような・・・

(これがまた一人ではないし、私の場合は、男女二人ずつくらいにそう感じる相手がいる。それじゃ片割れじゃないじゃん!だけどまあ、以下割愛)

と、そういう体験があると、映画で描かれる二人の関係を、幻想だとは思わず、そうだよね、って思う。

また、映画の中で主人公の男女二人が、それぞれ、言葉を発する前に涙が出てしまう、という場面が何度かあったんだけど、それもグッと来た。

私もそうだし、長男もそういうタイプで、もう中3の長男だけど、彼のそういう場面にも何度か出会っている。

思うよりも感じるよりも先に、涙として表れる、みたいな。

映画の中の女の子は、神社の生まれで巫女でもあるので、神事に関する描写も多く「あざとく」感じられる部分もないではないけど、やっぱり私もそういう世界が好きだし(私も神社の近くで生まれ育ち、実家は代々神社の世話方をしてきた)、霊感ほどじゃなくても強い直感や偶然力は、まさに持って生まれたもので、私のそういう部分は、次男より長男に行っている。そんなこともあって、長男がこの映画を気に入るのもわかるなあと思った。

ちなみに、巨石写真家のお友達のシェアで知った記事。

◆「君の名は。」を通して知る日本の岩石信仰
http://megalithmury.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html?spref=fb


昔から男女が入れ替わるお話は色々多くあって、自分が最初に触れたのは、児童文学の『おれがあいつであいつがおれで』だったと思う。

前評判も高かったけど、神木くんの声の演技(男役女役ともに自然)がとてもうまかった(自分と似てると言われる顔の俳優さんなのでそれもまた不思議な感覚で:笑)。

自分まで男の身体の中に入っちゃうような、女の身体に男が入っていっぱい走らされる場面とか、感情移入しちゃって疲れもした。いい意味で。

都会と田舎、思春期の男女、家庭環境、美しい風景、風景や小物のリアルな描写、聖地やご神体等々、幅広く支持されているのがわかる映画だった。音楽も本当にピッタリ!

グッズを集めている長男を見ると、商売的にもうまいなあ~って思っちゃうけど、この映画が流行る日本っていいなと思ったり(深いところまで読み込んでる人がどのくらいいるかはわからないけど、この映画を好きと思う人が多いのはうれしい)、長男がまず、大好きな親友と出かけていることもよかった。
14歳でこの映画に出会えてよかったね!


◆『君の名は。』公式HP
http://www.kiminona.com/index.html

◆監督の新海誠さんのHP (同じ年でお誕生日も5日違いで勝手に親近感w)
http://shinkaimakoto.jp/


長男が上映後に撮影した館内。


映画 『君の名は。』_c0189426_19053012.jpg

いい映画&映画体験でした。

このブログ、新海監督にもお伝えします!(今の時代、いいね~)


*これを書いた後で、整合性を指摘するような記事を読んだけど、ふだんは私もその辺りが気になると乗っていけないのに、今回は、映画の疾走感や主人公男女の気持ちにすっかり乗れちゃって(追うことに必死で)、自分でも不思議なくらいに、よい面だけがしっかり届きました。











by hihararara | 2016-09-27 15:02 | 映画
<< 講座無事終了~CD入れ替わり。 アジア大会についての中日新聞記事 >>