7月28日、ロワジールホテル豊橋で、東愛知新聞主催の東愛知サロン会が行われました。 講師はスポーツジャーナリストの増田明美さん。 3月に、鈴木亜由子ちゃんのご実家で初めてお会いし、その時のことを東愛知新聞の本多社長にお伝えしたことから今回のサロン会に発展しました。 講演後の一枚。 私にとっては元々の知り合いが集ったとてもうれしい記念写真で、左から、小石マタニティクリニックで思春期スポーツ外来を担当している(私の婦人科の主治医でもある)宮本由記先生(ゆきちゃん♡)、私の母校・豊橋南高校の藤原校長(校長先生自身インターハイ出場経験者で、南高校は今や陸上のインターハイ常連校。昨年の同窓会総会ではみんなでお世話になりました)、増田さん、鈴木亜由子ちゃんのお父さんです。 ********** 講演は、鈴木亜由子ちゃん(リオデジャネイロオリンピック女子5000M、10000M代表)の話を中心に行われました。 新聞社のご配慮で、私は亜由子ちゃんのお父さんとお隣で、一番前のメインテーブルに座っていたので、話す側の増田さんのお気持ちや、娘さんの話に恐縮しっぱなしのお父さんのお気持ちなどなど伝わって来て、ドキドキしました(笑) まず第一に、本物の増田さんの美声に感激した参加者も多かったと思います。 私は、増田さんの目を通した亜由子ちゃんの話はもちろんですが、増田さんと、7月7日に亡くなったばかりの永六輔さんとのつながりの話がとても興味深かったです。 現役引退後、しゃべりのお仕事を始めようという時に、増田さんが永さんから教わった、「言葉のぜい肉をとること」「七五調の俳句を学びなさい」「取材とは材を取ること」などなどが、今の増田さんの軽妙で愛情深い解説やわかりやすい文章に生きているんだなあ~、と知ることができ、うれしかったです。 永さんに関して言えば、少し前にfacebookで、永さんと大橋巨泉さんが『徹子の部屋』に出た時の画像を見て、衝撃を受けていました。 お二人とも私からすれば、早稲田大学の大先輩で(お二人とも中退だけど、その昔中退こそ価値があったりもして・・・)、ラジオやテレビの世界で強烈な個性を放った方々。 体格も良く、堂々とした印象だったお二人のこの画像に、ただただ「すごいなあ」と感じました。 老いや病をさらさなくてもいいのに、と思った人も多かったと思います。 今回、増田さんのお話の中で、永さんは「人間が老いるという姿を見せたい」という意志を持って番組に出たと知り、感動しました。 我が身まで差し出すことができる、本物のテレビやエンターテインメントの世界の人だと思いました。 テレビから伝わるインパクトの強さを誰よりも知っているからこそ、まるで使命を果たすかのように出演したなんて、頭が下がる思いがしました。 増田さんはきっと謙遜されて、会場が豊橋だったし、現役選手の亜由子ちゃんの話を中心に進めてくださったと思うけれど、1984年のロサンゼルスオリンピックで途中棄権後に日本で受けた対応の話や、その後の1988年の大阪国際女子マラソンで「弱い自分から卒業する」と思ったことが翌年の東京国際女子マラソンでの復活につながったことなど、お聴きしていて何度も涙がこみ上げました。 ロサンゼルスオリンピックの時の私は小学校6年生で、1000Mに取り組んだり、長距離に本気で興味を持ち始めた頃。 増田さんや佐々木七恵さんが走る姿もなんとなく覚えています。 やはり、瀬古利彦さんと並んで、マラソンの元祖と言えば増田明美さんだと思う。 その後大勢の女性選手たちが出てきたし、鈴木亜由子ちゃんにもつながっていくけど、私や多くの日本人にとっての目覚めの女子マラソン選手は、きっと永遠に増田明美さんでしょうね。 そんな増田さんは、超有名人なのに、本当に気配りのお方で、今回、新聞社や亜由子ちゃんのお父さんだけではなく私にまでお土産を持って来てくださり、たいへん恐縮しました。 (いただいたバウムクーヘンを、帰宅後息子たちが大喜びで食べて、増田さん夫妻にも写真をお送りしました) この写真は、終演後の控え室にて。増田さんのご主人の木脇さんも一緒に。 (私は増田さんも大好きですが、木脇さんの佇まいも本当に好きです♪) 増田さんには共感するところが多々あって(お互い専業農家の生まれということもあるのか)、感性や感情や、言葉や伝えたいことの多さとか、重なる気が勝手にしております。 サロン会の夜にお礼のメールをお送りしたら、翌日にはお電話をくださって(運転中で出られなかったのだけど留守電に温かいメッセージを入れてくれて)感激しました。 大学時代の先輩の、文化放送松島アナウンサーや、TBS土井アナウンサーも増田さんとお仕事でご一緒したり、うれしいご縁がいっぱい。 またお会いできる日を楽しみにしております。 こちらは、亜由子ちゃんのお父さんからいただいた、親戚のイラストレーターさん作成のポストカードとステッカー。 亜由子ちゃんの特徴をつかんでいます!! 今回、講演の前に、ホテルの控え室で増田さんご夫妻と亜由子ちゃんのお父さんと私で会食させていただき、講演以上におもしろい話もいっぱい飛び出し(笑)、とても贅沢な時間を過ごさせてもらいました。 お父さんがふと口にした、オリンピック選手となった亜由子ちゃんへの親心。 「亜由子の走ってる姿が好きなので、今も見られることがうれしい」 「子供たちが好きで、自営業だから様子を見ながら過ごすことができた」 亜由子ちゃんが優秀なので(正真正銘の文武両道)、様々な取材で「どうやって育てたんですか?」と聞かれることが多いそうですが、「本当に何か特別にしたとかそういうことはなくて、勝手に育ったとしか言いようがない状態で・・・」とおっしゃっていました。 私は鈴木家を実際に知っているので、それはお父さんの本音で、それこそが鈴木家の素晴らしさだなあと思っています。 私の実家もそうだったけど、親が一生懸命に働いている姿を見て育つと、親は忙しくて構ってくれなくても、自分で学びとって自立していくと思う。 親が子供にベッタリで、与えて与えて、教え込んで教え込んでというスパルタや過保護、過干渉ではなく、「勝手に育った」というのは、その子が持って生まれた命の輝きをそのまま伸ばしていった理想の状態だと思う。 超・超・スーパースター、スーパーエリートとも言えちゃう亜由子ちゃんのご実家がお米屋さんで、大家族で、自然体で、愛情深くて、温かくて・・・ありのままのその姿から、今の世の中が学ぶことっていっぱいあると思っています。 私もひたすら好きで好きで、亜由子ちゃんを応援し続けてきましたが、鈴木家とのご縁、増田さんとのご縁、本当にありがたいです。 リオデジャネイロオリンピック、亜由子ちゃんの走りも、増田さんの解説も、先輩たちの実況も、鈴木家のみなさんのことも、楽しみに心から応援しています!!
by hihararara
| 2016-08-01 21:17
| スポーツ
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