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夢のような夜


5月29日の夜は、私にとって、夢のような夜でした。

このところ、自分のことと子供のこととでいっぱいいっぱいで、そこに、毎度のことながら多方面からの相談事が舞い込んで来て、ひとつひとつサポートしながらも、その多さにどうしたものか?とメゲそうになっていたけど、そんな日々の中でふと、神様からのプレゼントが届けられる時がある。

大好きな植島啓司さんが、集英社で長年植島さんを担当しているKさん(現在は、文芸書編集部の編集長)とともに、豊橋に来てくださいました。

パッと出してきた、お二人が組んだ植島さんのご著書。集英社分だけでもまだまだたくさんあります。

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新書の中では『偶然のチカラ』がいちばん好きで(当時ベストセラーにもなった)、さらに、『オデッサの誘惑』は、初めて読んだ時、かなり衝撃で、理解できないからこそ心に残った。そして、時を経た今の私は、この世界観が理解できるようになったと思う。


植島さんの存在を初めて知ったのは、私がAD時代に見たNHKBSの『素晴らしき地球の旅』だったけど、その後、2005年に、豊橋で行われた「エンジン01文化戦略会議」に植島さんが講師の一人としていらした時に、勇気を出してお声をかけたのが関係の始まり。

その頃読みあさった(現在は連載終了)、集英社のネットコラム『愛・賭け・遊び』

http://shinsho.shueisha.co.jp/column/aikake/


知的でセクシーな大学教授で、専門の宗教人類学の本以外にも、恋愛やギャンブルに関する本などなど、多方面の著作がある植島さんは、文章の印象だとひたすらカッコイイけど、実物はカッコイイももちろんだけど、かわいくてお茶目で、本当におもしろい!!

「げん屋」で美味しいお酒とお料理をいただきながら、大好きな作家さんとその編集者さんに、生で作品づくりの背景をお聴きできた、とても贅沢な時間でした。

特に『オデッサの誘惑』は本をお持ちしたので、美しい装丁や、中に挿し込まれている美しい写真やエロティックな写真の秘話も聴けて、感激だった。デジタルの時代ではない90年代後半の、今ではあり得ないような素晴らしいつくりの本。


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↑このお酒は、つい先日の伊勢志摩サミットでもふるまわれたという、「而今 (じこん)」

而今とは、「今この瞬間」という意味だそう。まさに、Love the Moment!!

この後、同じく伊勢志摩サミット関係の「作(ざく)」もサービスしていただきました。


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                        美しい盛り合わせの数々!!


植島さんは三重県庁依頼のお仕事や伊勢神宮の本も出しているので、今回は時期的にサミットと関係あるのかと思ったけど、そういうわけではなく、愛知~三重のお仕事の前泊の場所を豊橋にしてくれたのでした♪

ホテルはKさんの選択で、アークリッシュ豊橋へ・・・

日ごろから、私にとっての要人がお泊まりになる時は、総料理長の今里たけちゃんにお伝えしていて、今回も、とてもよくしてくれました。

暖炉の前での一杯。


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酔っ払い3人で、植島さんの指令?で自由律の俳句を詠んでみたり・・・
お題は「暖炉」(笑)

お二人は翌朝の朝食もとっていってくださり、私がお伝えしたフレーズ(作家の柴田よしきさんが評していた)の通り、「日本一の朝食」と褒めてくださいました(笑)

朝食を考案した、初代の総料理長の酒井さん~今里さんへのバトンや、二人を含むメンバーでカラオケした夜を思い浮かべ、私の大事なお客様に、ホテルの良さが伝わったことをうれしく思いました。


****************


植島さんと知り合った頃は私はまだ『チョコレート色のほおずき』しか出してなくて、自分の本の新たな出版を望んでいた時期だったけど、植島さんとの関係を大切にしたいから、絶対に文芸関係の知り合いを紹介してもらうことはしませんでした。

その後、自らのルートでポプラ社から『赤土に咲くダリア』の依頼が入り、ダリアの打ち合わせで東京へ行くたびに植島さんと会って親交を深めた日々が懐かしい。

『red』の解説文は宝物です。昨日はKさんにもお贈りしました。


豊橋に住んで充実していても、文学や芸術や世界の深い話をできる相手はおらず、時にはそういう話を思いっきりしたくて、昨日は日本の知性とも言えるようなお二人と豊橋でお話できて、本当に幸せでした。

また、何年か前の私なら、緊張して臆してしまうお二人を前にしても、ずっとリラックスして、持ち前の芸人根性を発揮してお話しできたことがうれしかった(笑)

ありのままの感性や心でつながり合え、とにかく楽しかったです☆


夜更かししたけど、今朝は、豊橋駅に修学旅行の長男を送って行き、旅立つような長男の背中に泣けそうになりました。

豊橋でのお母さん業が第一だけど、私も心の旅は一生続けたいです。



◆げん屋 http://www.genya.jp/

◆ホテルアークリッシュ豊橋 http://www.arcriche.jp/










by hihararara | 2016-05-30 15:23 | 感動
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