人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 駆け込み二つの記事。 Don't trust... >>

勘三郎さんの最期の言葉

 

これもこちらに転載したかった、12月15日分。

 

一週間前、勘三郎さんの番組を見逃したと書いたところ、たけしたいくちゃんが、忙しい仕事とお出かけの合間にDVDを持って来てくれて、今日見ました。  号泣・・・。  見せてもらえたことに大感謝。

芸能人やスポーツ選手の友達もいるので、華やかな彼ら、彼女らが必ずしも幸せだとは私には思えず、課せられた役目を、自分のためではなく人のためにこなすようにもなっていて、パブリックに生きるってたいへんなことだなあと思う時もある。

人に優劣はないと真面目に思っているので、有名無名に関わらず、人はみんな、何らかの課せられた運命や人生を強いられて生きている。  例えば、歌舞伎役者じゃなくても、自分では選べない親や環境のもと生を受けるわけで、その時点でみんな何か課せられている。何より、「自分」というものを課せられるよろこびと苦しみの中を生きていく。切り拓いていく。

勘三郎さん、奥さん、息子たち、嫁たち、友人たち、色んな立場に自分を置き換えて、色々考えた。 そして、神様からのギフトを私は活かし切っているかと言えば、そうではないな、と思ったので、もっとがんばらなくちゃと思った(何年か前に買い求めた天河神社の「諸芸上達守」が泣いている)。

でももちろん、家族も大事な時だし(ずっとだね~)、やりたいことは常にいっぱいだけど、来年は、「書くこと」をもう一度柱にできるように、エネルギーを集約させようと思います。

FBとのつき合い方、みんなも楽しみながらも悩んでいるけど、私はしばらく、発信のみにさせてもらって、一つ前の記事でも書いたけど、コメントの返事は自粛します(コメント、ありがたいのに、申し訳ないです)。  自然にスルーできる人がうらやましいんだけど、私はいい顔してるわけじゃなくて楽しくてついつい長々書いちゃうけど、時間はやはりかかってしまうので・・・  とはいえ、take it easyで!

ちなみに、番組はこれでした(画像は違うのが出ちゃってます!) いくちゃん、本当にありがとう☆ http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2013/131126-479.html

 

 

******************

 

上記のつづきの12月16日分。

 

映画でもないのに、ネタバレにならないように昨日は伏せたけど、勘三郎さんの最期の言葉について(これからDVD観る予定の人とかは読まないでください)。

食道がんの手術後、肺炎になってしまって、人工呼吸器を装着したけど、勘三郎さんに最期の言葉を言ってもらえるように医師や家族がはからって、いざ、、、いざ出てきた言葉は、歌舞伎の一つの演目の中の笑い声の演技でした。

「・・・・・ハハハハハ」

それを聞いて、家族は「最高!!」と。

なかなか文章では伝わらないけど、私はそこが一番泣けた。

言葉を出せなくなってから時間が経ち、その間も勘三郎さんは思考を巡らせていたわけで、久々に家族に向けてしぼり出した言葉が、「ハハハハハ」 ここに、彼の人柄が集約されていて、家族への気づかい、ユーモア、役者魂、役と重ね合わせて自分の状況を笑い飛ばすような、苦笑い、泣き笑いするような、その言葉の選択こそ、勘三郎さんの素晴らしさを表しているように思った。

実は私の義父もずっと寝たきり状態で、先週お見舞いに行った時、呼吸が苦しそうで、私が背中をさすったら、明らかに呼吸が落ち着いて、うれしかった。  亜衣ちゃんのおかげで考え続けている、「非言語のコミュニケーション」について思いを巡らせた。

そんなこともあり、ものを言いたいのに言えない領域にいた勘三郎さんが、結果的には最後のチャンスに発した「ハハハハハ」の重みを一層感じました。

 

 

 

 
by hihararara | 2013-12-28 09:12 | 感動
<< 駆け込み二つの記事。 Don't trust... >>