人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< カリソメ乙女 愛しの♡みこさん♡ >>

柔道での出会い

 

毎日、たくさんの出会いがある。

昨日は家庭訪問の日で、長男次男の担任の先生に初めて対面した。その合間に、たまたまのタイミングでパンやお菓子作りの先生である友達が新作のケーキを持って来てくれて、感激だった(時を見て、またじっくり紹介させてもらいます)。

今日は、息子たちが通っている柔道教室で一緒だった友達親子3組で集まった。

1月にやめてしまった次男の同学年二人を中心に・・・。

お母さん二人とは道場や試合で顔を合わせていたけれど、毎度子供の話はしても、お互いの深いところまでは語る機会がなかった。今日はじっくり話せて本当によかった。

44歳と判明したHさんには、次男と同じ年の女の子のほかに、12歳で重度の障害を持つお兄ちゃんがいる。

次男と同じ年の男の子と5年生の女の子のいるCさんは、34歳とのことで、2度目の結婚をしたばかり。

Hさんは、息子さんのことでもたいへんなのに、彼女自身が目が悪く、車に乗れない。

聞けば、24歳の時に多発性硬化症を発症し、それが元で目が悪くなったんだそう。

(最初に目が見えなくなり、なかなか診断がつかなかったそれは、多発性硬化症によるものだった)

多発性硬化症は、私が2009年に患った成人スティル病と同じ自己免疫疾患で、常用している薬を見せてもらったけれど、同じプレドニゾロンやファモチジン、アクトネル、睡眠薬などがあった。

私は半年間薬を飲んだけれど、なんとかして薬から脱したくて、そればかり目標に過ごしてきて、今は何の薬も飲んでいない。

私の場合、薬の副作用は不眠として現れ、睡眠薬を脱するためにランニングを始めた(今は以前ほど走ってないけど、やはり運動は習慣にしようと改めて思った)。

私の成人スティル病もそうだけど、多発性硬化症も原因不明だし、治療法も確立されていない難病で、Hさんに聞くと、本当にたいへんだなあと思った。

薬の多用というループから彼女を救い出したいけれど、過酷な症状を抑えるために薬がないと心配という気持ちもよーくわかる。

日々の息子さんのお世話もある。

それなのに、Hさんはすごく明るくて(気を張っていることもあるだろうけど)、色々な苦を背負いながらも、色々な苦をはねのけるようにしてがんばっている。

ふつーに生きる人の、何十倍、何百倍も学んでいて、私自身、色々抱えていると思っていたけれど、自分なんて小さいなあと思った。

新しい発見に出会うと、知ったように色々書かずにいられなくなるけれど、世の中にあふれているあらゆる書物や小説なんて、浅いと思ってしまった。

(車谷長吉の「赤目四十八瀧心中未遂」を読んだ時も思ったけど、小説に描かれているような、いわゆる底辺の人達が小説を読むようなことはなく、凄まじい現実を実際に知る人と、それを訳知り顔で書く人との乖離は、いかなるものだろう)

Hさんが見ている世界は眼鏡で矯正できるものではなく、どんな複雑な見え方をしているのだろうと想像すると、想像だけで苦しくなる。

離婚を経験したCさんにしても、首の手術についてずっと悩んでいる私にしても、いったい、運命とは何なのか?

今日は、とても大きな学びを与えてもらえた。

 

道場では、いちおう柔道三段で、豊橋市の柔道連盟の理事でもある夫(ちなみに、会社の柔道部でも幹事で、現在名古屋の大学の柔道部の監督でもある)が、土曜日は先生と一緒になって子供を指導しているので、HさんもCさんも夫のことを知ってくれている。

私からすると夫のことは嫌で嫌でたまらないのだけど、HさんやCさんは色々と夫を褒めてくれて、本当にありがたかった。

夫の良い面について客観的に教えてもらい、自分の幸せについて、謙虚に感謝しなくてはと思った。

私がお返しに?夫婦ゲンカネタ(ダリアに書いた、夜中に裸足で追いかけっこして市役所に離婚届取りに行ったネタは実話です)や、夫の変人ネタ(モノが捨てられない性分で、中学時代の自転車に今も乗っていることや、丸栄(現在はほの国百貨店)の開店当時に配られた安っぽいゴミ箱をまだ大事にしていることや、結婚して間もない私の誕生日プレゼントとして真面目にヘルメットをくれた話などなど)を披露したら、大爆笑だった。

最初は正直たいくつかと思っていたHさんとCさんとの時間だったけど、想像以上に楽しかったというか、ふだん自分で選ぶ出会いでは、自分と似たタイプが多くなるけれど、今日は違うところからの刺激がいっぱいあった。
自分たちはわかったように語っているけれど、もっともっと深い世界を日々感じていながら、アピールする術を持たない彼女たちの立派さに感銘を受けた。

帰りの車で、しみじみ、「子供たちのおかげで出会えた人達なんだよなあ~」と思った。

子供たち同士も、道場で密に組み合った体験を持っているので、特別に近い間柄のように感じた。

また会う日を楽しみに、お互いの日々をがんばりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
by hihararara | 2013-04-20 09:04 | 地域
<< カリソメ乙女 愛しの♡みこさん♡ >>