☆本来、「豊橋いのちと未来を守る会」のブログに書くべき内容ですが、あちらのブログはなかちゃん&なぶちゃん任せにしてしまっていて、ログインの仕方もわからないので、まずここで失礼します。情報を集約させようと超長くなってしまったので、休み休み読んでください。 ちなみに、会のブログはこちら・・・http://inomira.jugem.jp/ 今日(9月12日)は急な展開で、昨年来、会の発足時からお世話になっている渡辺のりこ議員と、いのみら発起メンバーのまりちゃんと、初参加の斉藤さんとともに、財団法人豊橋市学校給食協会に行ってきました。 私のメールをきっかけに、議会中でお忙しいのりこさんが合間を縫って場を設定してくださったもので、日曜に決まって今日の実行だったため、広くお声かけできずすみません。先遣隊として出かけた気持ちでおり、以下に共有していく現況を元に、次なるアクションへ移せたらと思っています。 給食協会は私の子どもたちの小学校もお世話になっている、南部学校給食共同調理場と同じところにあります。 面談に参加してくださったのは、市役所保健給食課長の松井さん、学校給食協会の事務局次長兼庶務係長の中山さん、保健給食課の鈴木さんです。 みなさま、本当に感じの良い方々で、和やかな雰囲気でお話できました。 (ちなみに、私もまりちゃんも、松井さんとは夏休みの親子フードカルチャーインサマーでお目にかかっておりました。私なんてパンクでお世話になったというショーゲキの?出会い・・・先に出会えていたことに恐縮&感謝でした) すべて共有するのは難しいので、私の主観で書かせてもらうけれど、今回お伝えしたかった大きなことは、9月の給食に、福島産のトマトやきゅうりが使用されているが、愛知産(地元豊橋産)も手に入りそうな時期なのになぜ?という思い、放射能測定器の検出限界値20ベクレルで「検出せず」が続いているけれど、それで安心はしないでほしい、ということなどでした。 ちなみに、給食協会が公開してくださっている、放射能測定の結果。 http://www.tees.ne.jp/~kyushoku/pdf/sokuteikekka.pdf 福島産がなぜ使われたか、ということについては、毎日、市内の小・中学校74校のために35,000~36,000食を用意するので、野菜は、その時手に入る新鮮で均質なものとなると、産地をなかなか特定できない、とのことでした。 栄養士さんたちも献立作成は、産地よりカロリー計算や栄養素のことが先にある様子(もちろん、3.11前までは当然なことだったと思います)。献立の作成は、今の時期から来年度の前期分を考えるほどらしいです。放射能で汚染されやすい食材を避けるなどの話がなされているかお尋ねしたところ、特に行われている様子ではありませんでした。 私は個人的に、チダイさんのブログやhttp://ameblo.jp/c-dai/ マダムトモコさんの厚労日報を配信してもらっていたりhttp://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/ 岡崎の竹の子幼稚園の放射能測定ブログhttp://ameblo.jp/takenoko-kids/ facebookでは、長野県のマブソンさんの放射能測定を毎日見ているので、 どういった食材やどの地域が汚染されているか、という情報がなんとなく頭の中に入っています。放射能汚染に関する傾向と対策みたいなものは確かにあるので、それを給食のお仕事をされているみなさまにもお伝えしたいと思いました。 今回初参加の斉藤さん(福島産の食材が使われていることをいち早く教えてくださった)は、フランス語ができるので、豊橋市の検出限界値20ベクレルという数値について、フランスのCRIIRADという、チェルノブイリ後に発足した、環境NGOに問い合わせをしてくれて、その回答を翻訳して持ってきてくれました。 それによると、例えば京都大学の原子炉実験所助教の小出裕章さんがおっしゃることと同様に、「何ベクレル以上が危険で何ベクレル以下が安全とは言えない」「数ベクレルでも身体に入れば何らかの問題が生じる」という見解でした。 内部被曝が恐いのは蓄積の問題なので、できる限り体内に取り込まない工夫を、給食に関わる大人たちがみんな(職員も保護者も)で行っていけたらと思うし、その痛みを、今日お会いしたみなさんには、共有していただけるように感じました。 と、ここまでですでに長いけれど、 つづいて、サイエンスコアに設置されている豊橋市の放射能測定器です。 これは、昨年10月、私たちが放射能から給食を守るための要望書をお出ししたこともきっかけとなって、豊橋市が導入してくださったものです。 購入前、当時の給食課長さんが豊橋市長の弁をおっしゃるには、「これで最終とは思っていない。いずれは、ゲルマニウム半導体検出器など、より精度の高いものを購入し、市民も持ち込みで測れるようにしたい」とのことでした。 中はこんな感じ。鉛で遮蔽されています。 蓋をするとこんな感じ。この蓋は重いです。 中に入れる容器。 現在は、放射能汚染の恐れがある17都県の材料が使われる時に、事前に検査してくださっています。 検査に当たっている上記中山さんは、とても誠実そうな方で、ありのままを私たちに説明してくださいました。 そして、再度、給食協会の近くにある、県の環境調査センター東三河支所(旧保健所内)へ・・・http://www.pref.aichi.jp/kankyo-c/ (これ、県の大元の施設の他に設置されているのが東三河というのはたいへんありがたいし、市民も関心持って活用をお願いできることはお願いしたらいいと思う) ここには、はっきり言って、驚くべき立派な測定器がありました。 じゃーん!と言いたくなるような「ゲルマニウム半導体検出器」!!! およそ2000万円(以上?)の機械です。値段も高いし、重いと聞いていました。2トンあるから、設置するには場所も考えなくてはならないと・・・ その通り、この機械は、地下室に設置してありました。床材を取り払ったコンクリートの上に・・・。 お話をしてくださったのは、環境調査センター研究監兼企画情報部長の原田さん。 原田さんが、「この蓋を動かしてみる?」とおっしゃるので、すぐにレバーを握らせてもらいました。 遮蔽の鉛の分厚さも、ハンパない。 申し訳ないけれど、豊橋の機器が気の毒に思えました。 原田さんのお話では、豊橋はどれも問題ない数値だそう。 そしてさらりと伺ったけれど、食材も測れるそう。 給食協会でのお話の時から、県のゲルマニウムの機器で食材が測れないか伺っていたけれど、「市」「県」の管轄の違い、「給食」と「環境」の違いによって、簡単には測れないそう・・・ でも私は、これほどまでに素晴らしい機器を見たら、ぜひとも活用してほしいと強く思いました。 私は放射能測定室の友人もいるので、放射能測定というのがいかにデリケートな検査であるか目の前で見せてもらったことがあります。 この機械が置いてある部屋は、機械の性能維持や検査時の条件をそろえるためにエアコンをつけっぱなしにしていました(AD時代も編集室やビデオテープの保管室はエアコンを年中つけていたので、管理のためには必要なことだと思います)。 測定室の友達が言っていたことも「検体加工」と「条件管理」の重要性でした。 この機械、市民(つまりは県民)のためにうまく活用できないだろうか… こちらは、空間線量のモニタリングポスト。 文科省でも公表されている数値は、豊橋ではココのポイントで計測されているのでした。 豊橋市の放射線関連情報はここにまとまっています。 http://www.city.toyohashi.aichi.jp/bu_kikaku/kohokocho/taiheiyooki2.html 今日行って感じたことは・・・ ①放射能汚染食材について、現時点でわかっている客観的な情報を、出典を明らかにした上で、給食関係のみなさんにお届けし、献立や食材調達の際の参考にしていただきたい。 ②ゲルマニウム半導体検出器を、市の給食検査でも活用させてもらいたい ■百聞は一見にしかず・・・現場や実物を見ないとわからないこと、感じられないことってあるなあと実感した。職員の方の人柄も良かったし、今日は社会科見学的に、たいへんおもしろかった。 こうしたらいいのに!と素人なりに素朴に思うことが、行政では、実現がなかなか難しかったりもするんだけれど、市民の声が集まれば大きな力になります。 去年の給食要望書の時にも感じたけれど、行政だけでは動きにくいことについては、市民の声を待っていてくれるように感じることもある。 今の日本は非常事態。大げさではなく、どこの国も経験していない人類未体験ゾーン。 自分たちの地域だけ安全ならそれでいいというわけではなく、未来の日本を背負っていく子どもたちのために、まずは身近な地域からがんばっていきたい。 市と市民とで手に手を取り合い、少しでも前進していけるように、引き続き実行に移していきたいと思うので、応援よろしくお願いします。
by hihararara
| 2012-09-12 10:09
| 豊橋 いのちと未来を守る会
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