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『笑顔のちから 小児がん、膵芽腫を吹き飛ばせ!!』



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泣いて笑って、笑って泣いて、濃くて凄まじくて尊敬して、温かくて清々しい気持ちになれた、貴重で幸せな読書体験でした。

小児がんの闘病記なんだけど、心の底から笑える!!かと思えば、胸が締め付けられて涙が止まらなくなる・・・全編にわたっての三河弁もめっちゃイイ!!

書かれている内容を具体的に想像すると、私の感受性ではさ~っと読み進めることができず、少しずつ少しずつ感じ入りながら、大切に大切に読ませてもらいました。

この本の存在は出た頃(2011年9月)から知っていたけど、自分の子供が小さい頃を過ぎていたこともあってか、読むには至らなかった。

facebookで、友達のコメント欄を通して、著者の加藤可奈さんとやりとりしたり、3月のヒカリめがねのイベントで、かなちゃんが私の『red』を買ってくれて、その感想を見た友達が興奮気味に教えてくれて、それをきっかけに、お友達になっていただいた。

かなちゃんのブログには現在の元気なお子さん二人が登場していて、それがもう、かわいくてかわいくて・・・本当に、他に類がないような、見たことないようなかわいらしさで・・・

そんなかなちゃんが娘の杏菜ちゃん(当時3歳)とがんばった記録を読みたいと思い、夏休みの終わりに、「今だ!」と思って豊川堂に買いに行きました。

1年にわたる入院生活(子供用のベッドで親子で寝る日々)。とても珍しい膵芽腫というがん。治療例が全国的にもほとんどないため、病院にとっても未知の領域。迷いを重ねながらの抗がん剤治療。ゲロゲ~ロ・・・。いろいろを笑いに変えながらも(それは無理してではなく本音で楽しい親子だけど)、先が見えない不安は大きかったと思う。

おまけに、弟くんがまだ生後5ヶ月での突然の入院生活突入で、かなちゃんは、弟くんのために、搾乳を続け、乳を届け続けたのだ。

想像を絶する。

授乳期というのは乳の生産のために体力の消耗が激しい。3歳の杏菜ちゃんの看病だけでもたいへんなのに、離れて暮らさざるを得ない弟くんのために、信念をもって搾乳を続ける。

私自身を振り返った時、入園前の長男と、生まれたばかりの次男をみていた1年は、最も幸せで、最も育児のたいへんさが身に染みた、自分の身が壊れるかと思うほどの1年だった。
あの頃に、こんなにたいへんなことを背負っていたんだ、と、かなちゃんと杏菜ちゃん、そして、周囲のご家族に感服した。かなちゃん、当時25歳。


闘病中の人にも、人生で思い悩んでいる人にも、生きているすべての人に読んでいただきたい本。
世の中には、自己啓発本や、健康本、運気アップを目指す本があふれているけれど、私はこの1冊で、すべてを学べるように感じました。

この夏、私は一昨年とは別の持病で苦しんだ。
自分が病気で苦しむと、子供じゃなくて自分に来た方がいいんだ、自分が背負えばいいんだ、などと思ったりもするけど、実際苦しい。

比較の問題ではないけれど、それでも、加藤家が抱えたたいへんさと思ったら、自分はまだまだ甘いと反省したくなるほどだった。


とにかく、かなちゃんと杏菜ちゃんの、ものの考え方が素晴らしい。
前向きに、明るく、笑顔を絶やさずに過ごしているから、運が上向くし、奇跡が起こる。

傷の回復力も幼い子供の方が早いみたいに、辛い治療が重なったとしても、春の新芽が成長するように陵駕できる。心身の傷よりもそれを乗り越え成長していく力の方が大きいのかな、と感じつつも、すべての子供がそうじゃないわけで、杏菜ちゃんはやはり(後半で膵芽腫の唯一の論文を書いたという医師も言う通り)「強い」と思った。

また、お母さんであるかなちゃんが、本音で杏菜ちゃんを尊敬している様子が随所で伝わってきて、とってもいいなと思った。

子供というのは、持っている言葉や経験が圧倒的に少ないわけで(何度も書いてるけど、杏菜ちゃんは当時3歳)、でも、それゆえに、その中で出てくる言葉や考えは、内なる真の声、天の声だったりする。
さらに、杏菜ちゃんは特別に神がかった何かを「持っている」と思う。

度重なる苦しい治療にも負けずに、常に前向きに向かっていける杏菜ちゃん、「すごい」としか言いようがない。

印象的な場面・・・

7クールの抗がん剤治療を受け、身体の3分の1にも及んでいたという大きな腫瘍を小さくし、そして向かった開腹手術。

本文より抜粋させていただきます。

<娘は看護師さんと手をつなぎ、オペ室の中へ歩いていった。その後ろ姿を、忘れることができない。悲しい、切ない、辛い後ろ姿ではない。すっごい、かっこよかったの。だから、今でも脳ミソにこびり付いて、離れない光景。>

その場面を想像してまた涙。

神々しさすら感じる。

かと思えば、全体にわたって、本当に本当におもしろいのだ。

かなちゃんの天性のセンスと器の大きさと、杏菜ちゃんのキャラと、それによって湧き起こるかのような周囲を含めた壮絶なたいへんさの中の笑いや幸福感。

親も尊敬するような杏菜ちゃんの持って生まれた資質も大だろうけれど、やはり、娘を明るく導いたかなちゃんの素晴らしさを感じる。

子供が転んで怪我をした時に、動揺する心を抑えて「大丈夫だよ!」と安心させるのが親の役目だとすれば、かなちゃんは、そんなことの、100倍1000倍のたいへんさを笑うことで乗り越えていったのだ。
それが、数ヶ月ならまだ私にもできそう?に思うけれど、1年ってのは、はぁーーーっ、途方に暮れ過ぎる・・・


杏菜ちゃんが幼稚園に入園でき、20センチもの傷を見たお友達に、「悪いのやっつけたからできたんだよ!!」と自慢さえしたこと、髪の毛がないことを聞かれた時に「強いお薬がんばったから、なくなっちゃったんだよ! でも可愛いら」と笑ったこと、なんで入院したのか聞かれた時に「がんだったの! でも、もうお腹の中にいないんだよー」って言ったこと。

どれもこれも素晴らしい。

病気を苦や恥と思って隠したりしないのは、お母さんの姿勢あってのこと。

私が今広く伝えたい、自己肯定感にもつながる(かなちゃん&杏菜ちゃんのことも紹介させてもらおうと思います)。


私自身もそうだけど、どんなに気をつけていたって病気になる時はなるし、理由は正確にはわからない。私には先天的な首の嚢胞もあるけど、先天的となると、お手上げとなる(カルマとか前世とかはキリがないので受け付けたくないです)。

自分をもちろん責めたりもするけど、なったものはしょうがないって思う。
しょうがないって受けとめてから、かなちゃんのように「こうなったら、とことんやってやろうじゃん!!」という強さを持てるかどうか。

死を意識した体験を持つ人は強い。
細かいことはどーでもよくなる。
本当に本当に大切なこと、魂レベルで大切なことさえ守れたら、命を子供を家族を大切にできたら、他はいい意味でどうでもよくなったりする。

本当の苦を体験したことがない人はいろいろ言う。

よくある言葉、「神様は乗り越えられる人にしか試練を与えない」とか。

そんな言葉、いらんです・・・

試練なんて味わわなくて済むのなら味わいたくないし、病気は悪いことのようだし実際にない方がいいけれど、病気から学ぶこと、病気からしか学べないことが確かにあるのも事実だ。

乗り越えられた時は、必ずヴァージョンアップにつながる。深淵を知り、人生がふくらむ。見えない世界を知り、豊かになる。

どの子も等しく、神の子、宝子だと思うけれど、杏菜ちゃんが彼女の心身で乗り越えた病という体験が、さらに彼女をまぎれもない神の子、宝子にさせたように思う。


どんな言葉もいらず、ただただ笑顔で!という加藤家だと思いますが、心から尊敬します。

素晴らしい本をありがとう。本にしたこともまた素晴らしいです。
すでに、2回目を読み始めています。

泣けるんだけど、とにかく笑える場面も多々で、お笑いプレイバックみたいなところもある。
そんな本、めったにない、というより初めて出会ったよ。

まだ4ヶ月弱ありますが、今年出会った本、ナンバーワン間違いないです(笑)

800円+税の価格でこの内容(すべてにおいて超絶)、多くの方にぜひ読んでいただきたいです。
治療の記録や描写がとてもしっかりしているので読み応えあるし、本人は無意識だろうけど、文章の緩急の付け方やリズム感、間の取り方が絶妙!です。

地元だと、豊川堂に今はあるかどうか不明で【追記 豊川堂本店に再び置いてあります 10月3日現在情報】、かなちゃんが在庫を持ってるので、かなちゃんが勤務しているパン屋さんかイベントなど入手方法をお伝えします(かなちゃんに欲はないけど私が心からお薦めしたい本です)。

遠方の方にもぜひぜひ読んでもらいたいので(あんまりここまで言わないけど、この本は読んだ方がいい!!)、コメント欄など、私に気軽にお問い合わせください。

かなちゃん、まだ会ってなくて、フレンドリーなお方と思うけれど、会う前に親子が私にとっては神になっちゃいました(笑)

自分が辛くなった時、何度も読み返したい、拝みたい笑顔です。

とにかく、心からありがとう♥


ぺこちゃんこと、かなちゃんのブログです。



























































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by hihararara | 2017-09-05 19:50 | 感動 | Comments(0)
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