福山雅治主演の映画、「そして父になる」 観てきました。 http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/ これから観ようかな、って人には、3パターンに分けた気持ち。 ①少しでも「観たいな」って人には、テーマが考えさせられるし、是非!という気持ち ②迷っていて、子供を預けてまで、とか、仕事をなんとかしてまでというラインでさっと行けない人には、無理してでも行くほどではないかな~という気持ち ③福山ファンの方・・・是非是非行ってください!!という気持ち♡ 6歳まで育てた我が子が、病院で取り違えられていたことが判明し、二組の親子はどうするのか?っていう話なんだけど、自分に置き換えたとしたら、というのはうまく想像がつかなかった。 というのも、うちの長男は私に顔がそっくりで、子供の頃の写真は、性別が違うのに、びっくりするくらい似てる。 次男は、私にはそんなに似てないと思うし長男と並んだ時も違うように親からは思えるけど、同じ頃の長男を常に追いかける形で似ているので、まぎれもなく自分たちの子だろうなって思うので・・・ この映画、本当はいつも映画を一緒に観に行く男友達と行く予定だったけど、今まで一緒に映画を観たことのない映画通の方からお誘いを受けたので、そちらと行く予定に変更したのだけど、多忙なその方がスケジュール的に難しくなり、最初の予定の男友達は大して興味を持ってなかったくせに先行上映で行ってしまい、流れ的に若干萎えつつ(笑)、たまたま12日の夜に、流しっぱなしにしていたNHK教育の「SWITCHインタビュー 達人達」という番組で 「是枝裕和×姜尚中」 という組み合わせで対談が行われ、それを見たら、どうしても観たくなって一人で行ってきた。そもそも映画、一人で観るのが本来は好き。 是枝さんの映画デビュー作、「幻の光」は、1995年の作品で、私はテレビ番組の制作会社で働き始めた頃。 当時彼が属していた制作会社テレビマンユニオンは、ドキュメンタリーでは有名で、制作会社にいながら映画が撮れるんだってのは、当時の私にとっては魅力的に思えた。その後私は映像ではなく文字の方向へシフトしたけど。 とはいえ、まともに観たのは、カンヌで子役が賞をもらった「誰も知らない」くらい・・・ その対談で話していた演出方法が私にとっては興味深かった。 お決まりと言えばお決まりだけど、二つの家族の対比のさせ方。一方はまるでモデルハウスのような無機質な高層マンションに住んでいて、もう一方はいかにも裕福ではなさそうな電気屋さん。電気屋さんの家はゴチャゴチャしている。 でも、子供にとってどっちが楽しそうか?と言えば明白だった。 それから、細かいセリフとか設定とかで、わかるわかるって部分がいくつもあり、是枝さんが対談で言っていた「家族を描くというのは、ごくパーソナルなことなのに、世界中の人に通じる」みたいな内容に改めてうなずいた。 あんまりネタバレ的なことは書きたくないので、余談っぽいことを書くと、大好きだったドラマ「最高の離婚」でも共演していた尾野真千子と真木よう子、撮影時期は重なっていただろうに、どちらの妻役もハマっていてさすがだと思った。 あとは、リリー・フランキーってすごい。 ちらっと出ていたピエール瀧ともども、今公開中の「凶悪」っていう映画にも出てるんだけど、リリーもピエールも本職何?ってくらいに、さすがの名演だよ~ リリー・フランキーの、役によって変化する無色透明ぶりってのは、デビューの頃の浅野忠信を思い出す。何ものにも染まりますという凄さ。 しかし、とにもかくにも、 福山雅治がどこをどう切り取ってもかっこよくて 思わずめったにやらない太字にしちゃったよ。ほんっとうにかっこよかった(役がかっこいいわけではないです)。 初の父親役だったので、最初頃なんて、もしも福山さんが夫だったら・・・もしも福山さんが我が家の父親だったら・・・と想像して、いやーーー、かっこよ過ぎて無理!!! てな具合の勝手な妄想をせずにはいられないくらいに素敵だった。 ふつう、変な顔とかガッカリするとかそういう場面があってもいいのに、何やっててもかっこいい。 私こんなに福山好きだったっけ?って思うくらいに本当にかっこいい(笑) なんなんだ、あの別格な感じは・・・ とまあ、色々感じつつ、そうだなあ、今私の息子たちは小6と小3になり、これまでの育児のひとつの結果みたいなのが表れつつある。もちろんまだまだ成長過程だし、育児に正解はないんだけど、例えば「のびのびとダラダラ」は背中合わせだったり、持って生まれた良さを活かしたいけど、もうちょっとがんばるってことも必要なんじゃないか?って思ったり。まあ、兄弟の性格が正反対くらいに違い、長男には家で困らされることはないんだけど学校での彼に困らされ、次男には学校のことでは困らないけど、家での態度には困り・・・という感じ。 そうなると、もしも取り違えによって、突然血のつながった子を育て直すことになったとしたら、それはそれでおもしろいのかも、と思ったり、しかしとにかく、6歳までという母親とベッタリだった期間、子供の愛らしさ、自分のがんばり(具体的におっぱいあげたり、世話したりすごくたいへんな期間なわけで)を手放せるのか、と言えば絶対に難しい。 育児って、ぶっつけ本番状態で、どの一瞬も取り返すことができない。 だからこそ恐ろしいし、だからこそおもしろいんだろうな、など色々考えました。 ともかく、余韻が続きそうな映画でした。 もう一回言うけど、福山がかっこよすぎる・・・(笑)
by hihararara
| 2013-10-15 06:10
| 映画
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