人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 「クレイマー、クレイマー」 大切な記録~実は家好き >>

今を生きる君たちへ

 

今日の午前中は、絶対にこれを見ようと思った(子どもたちと一緒に)。

若松孝二監督の「課外授業 ようこそ先輩」~今を生きる君たちへ~
(一年前の再放送を追悼番組として)
宮城県の母校で、監督が子どもたちに何を語ったのか知りたいと思った。

http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/next.html

 

監督は、子どもたちに「自分で考える力」の大切さを語っていた。

戦争の記憶、そして、人生のまさに終盤で迎えた3.11について・・・。

震災のことを書いた作文を読みながら、子どもたちが涙をこぼした。

たくさんの涙・・・

とんでもないことが日本に起き、今も続いているということを実感した。

子どもたちはみんな、とてもしっかりしていた。

途中、カメラを持って、みんな自分の身の回りの人に3.11について思いを語ってもらった。

カメラというのは第三者の働きをする。大人も子どもも思いを吐き出すことが重要だと感じた。

 

震災、そして原発事故のすぐ後に感じたことだけれど、3.11後は地域によって、必要な情報や対策が異なる。地域ごとのリーダーや団結が大切となる。

私たちは、今日のテレビに出ていた宮城県からの震災がれきの受け入れについて反対をした。

それは心が痛む活動でもあったけれど、放射能があるのであれば、その持ち込みと、不正なお金の使用を許すわけにはいかなかった。

最近首相が所信表明で「復興予算の使い道については、被災地を優先し、それ以外は厳しく絞り込む方針」と表明した。

そんなこと、当たり前のことじゃないか。

国が火事場泥棒みたいなことをするなんて、良心はどこへ行ってしまったのか。

 

今もたいへんな状況にある被災地の子どもたちや、その親たちを、丸ごと抱きしめることができたらいいのに・・・。

でも、私は、自分の子どもや自分の地域を守ることで精一杯になっている。

苦しい人たちを抱きしめてくれる存在があってほしい。

それぞれの神様に守られてほしい。

 

 

 

若松監督は、ずっと戦ってきた人だ。

監督の言う「自分で考える力」というのを多くの人たちが持つお手伝いを、私も微力ながら続けていきたい。

 

今を生きる君たちへ_c0189426_06285337.jpg


私にとっては監督の遺言状のように感じられる『キャタピラー』のパンフレット。

戦争がいかに愚かであるか、様々な記述が重苦しく詰まっている。

みんな嫌なことは忘れたい。

でも、今の日本では残念だけれど嫌なことが続いている。

私も楽しいことが人一倍大好きだけれど、日本が嫌なことを背負ってしまった以上、子どもたちのためにも、少しでも嫌なことを軽減できるようにがんばりたい。

 

 

 

 

自分で考え、自分で行動する。

戦争を体験した人は、国なんて信じるものじゃないと身を持って知っている(以前参加した講演で、養老孟司さんもあっさりそう言った)。

番組の最後、子どもたちへの色紙で若松監督が書いた「生きる」という言葉の重みを、今一度かみしめたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
by hihararara | 2012-11-03 09:11 | 感動
<< 「クレイマー、クレイマー」 大切な記録~実は家好き >>