以下、まとまりがなくて、本当はUPする前にもっとしっかり直したいけど、直す時間がもったいないので、恥ずかしながらこのまま載せます。書いてあったのは、先週の木曜くらいかな。 28日は酷暑の中、小学校の夏祭りで、PTAとしてお店を出して、がんばりました。ひもの先におもちゃを付けた「ひもくじびき」☆ ずっと人が途切れない行列で、売り切った瞬間はみんなで感動・拍手でした。 その翌日は、たまたま今月から入った長男のソフトボールの新人戦。選手が足りず、次男までブカブカのユニフォーム着てベンチに座りました。 ということで、ヘロヘロです。 ******** 毎年恒例の、岐阜・ひるがの高原のログハウスに2泊3日で行ってきました。 毎年子どもたちが楽しみにしている同じメニューを夫が作り、同じことを楽しんで帰ってくるので、過去のブログを紹介します。 http://hihararara.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-78b3.html 今年の違いと言えば、高原で早朝ランニングをして心地よかったこと(うぐいすやヒグラシやかっこうが鳴いていた)、子どもたちと一緒に『火垂るの墓』のビデオを見たこと。 『火垂るの墓』を観て例のごとく子どもよりも私が号泣し、いよいよ小説を書かなくちゃと、何度も決意してきたけど、ようやく色々整理しようとまさに腹が決まった。 いつも直感や決意は突然訪れ、確かなものの時は、理由もないし、すでに「決まってる」という状態になるけれど、3.11以降、長いこと小説に向かう気になれなかったけれど、ようやく今回は・・・ (とはいえそれが完成に漕ぎ着けるか、出版に至るかは別の話) 『火垂るの墓』を最初に見たのは高校生の時だった。テレビで見た。 死んでしまう4歳の妹が可哀想で可哀想で、その残酷さやリアリティーにひたすら泣けた。 その時もひどく泣いた私は、あまりの泣きっぷりに親が心配したほどだった。 そして今回・・・ かつて見た印象とは違っていた。 『フランダースの犬』を大人になってから見た時も思ったけれど、子どもが死んでしまう前に、大人に何かできなかったのか、と、大人に対して腹が立った。 いつの時代も「すべて大人が悪い」「悪いのは全部大人」・・・ 戦争も、今の原発事故も、大人たちが決めたことで子どもたちが困っている。 やはり今の社会を、小説としてまとめなければ、と強く思った。 その前夜見たNHK「クローズアップ現代」の音楽評論家、故・吉田秀和さんの言葉「そこに自分の考えはあるか」の影響もある。 私が私にできることとして、この1年ほどは社会活動をがんばってきたけれど、さらにもっと深く私にできること、私がすべきこととして、小説を書こうと思った。 小説というのは、自分にとっては深海に潜るような作業。今は社会が落ち着かず、地元に向けてすべきことも多々で、ずっと波打ち際でじゃぶじゃぶするしかない日々が続いていたため、なかなか没入できずにいた。 でも、例えばfacebookで、その時その時の思いを発散していたけれど、それは結局のところ小説からの逃げでもあったなあと思ったのだ。 そのくらい小説を書くって苦しいことで、私などプロでも何でもないけど、例えば川上未映子さんも「苦しい」って言う。 ただ単に言葉を書いていくことではなくて、思想や資料を整理しなければならないので、結局のところ、自分に強い決意がないと向かえない。 ということで、容量には限界があるので、何か縮小を、と思った時に、このところの私の生活の中ではFBだなと思った。FBで地域や全国の同志的な友人とつながったこと感動してきたし、楽しいけれど、私の場合、自制して言葉をため込まなくてはと思った。サガとして博愛的になってしまう自分なので、広がりが増えた今、「FBというもの」とどのようにつき合ったらいいのか戸惑っていたのも事実。 ということで、この夏休みはFBの海を泳ぐのは控えて、山にこもるようなつもりで過ごそうと思います。 『火垂るの墓』を観て感じたことは色々あるけれど(以下、ネタバレあり)、まっすぐな心や正義感のために親戚の家を飛び出した14歳の兄と4歳の妹だったけれど、ずるくていいから、うそでも頭を下げてその家に居続けていれば死んでしまうことはなかっただろうな、ということ。 14歳が導いたその子なりの正義や考えをフォローできる大人がいれば良かったけれど、戦時下というのは、社会も大人も子どもを守る余裕がなかったんだろうな、と思いつつ、そんな状況をつくるなよ、と思った。 生きものとして、ただ生きて自然に死ねたらいいわけで、それだけのことを、いつの時代もなぜ守れないんだろう。 別の話になるけれど、心やさしいタイプの長男が以前ホームレスや、空き缶を集める男の人のことを「怠け者」とか「やっちゃいけないことをやる人」のように責める時があった。 その都度私は、「必ずしも怠け者の人がホームレスになるわけではない」ということと、「その人の責任もあるけれど、社会の責任もある」ということを伝えた。 今回、『火垂るの墓』を一緒に観て(実を言うと、息子たちはすでに観たことあったけど)、14歳の少年が決して怠けていたわけではないのに、一見正義と思えるような頑なさを押し通したためにホームレス状態になったことを説明し、長男もそれなりに理解した様子。 どんなにずるかろうとも、とにかく「生きろ!!」というのは、アカデミー賞を受賞した、『スラムドッグ$ミリオネア』を観た時に思ったけれど(それも映画館で恐ろしく泣き、子どもにもいつか観せたいと思った)、混迷の今、子どもに向けて伝えるべきはとにかく「たくましく生き抜く力」だと思う。 と思いながらも、それなりに成績は気になるし、子育てって難しい・・・ この写真は今年の分。 山のおうちで、小人や白雪姫のように眠る次男。 こちらは、昨日の夜、本棚の奥から出てきた桐島洋子さんの『見えない海に漕ぎ出して~私の「神」探し~』という本。 長崎に「アンデルセン」というマジックなのか超能力なのか、というショー?を見せる喫茶店があり、当時(99年)、関係が切れたりつながったりしていた元彼が訪ねたのだけど、その店のことなども書いてある見えない世界(精神世界)の話たっぷりのルポ。 その頃もシンクロニシティーいっぱいだった私は、その彼の話を聞いた直後に桐島洋子さんが、なんとふるさとの渥美町に講演会に来ると知り、講演を聴きに出かけ、売っていた「アンデルセン」の話も込みのこの本にサインをしていただいた。 この本と同時に出てきた本、辺見庸の『もの食う人びと』(チェルノブイリの話も出てくる)。 二冊とも、今の私の関心と変わっておらず、今読み返すことによる新しい発見もあり、このタイミングで出てきたことに意味を感じる。 自分でも病的と思うけれど、すぐれた作品に出会った時、作者や登場人物の想いが憑依したように泣けて泣けて仕方がないというのは、これまたやはり私の個性だと思うので、それを私自身も昇華したい。 とにもかくにも夏休み。 夏休みと言えば、たいへんだ~~と思いがちだったけど、今年は子どもと向き合う好機にしたい。 「山のおうち」に今回たまたま持って行った本は河合隼雄さんの「こころの子育て」でした。 Q&A式の冒頭・・・ Q:豊かな時代なのに、なぜいろいろ問題が起きるのですか? A:みんながこころを使うことを忘れているからです。 私は、社会に向けて心を使う数か月だったけど、この夏休みは、子どもを第一に、自分や家庭に心を使おうと思います。
by hihararara
| 2012-07-30 04:07
| 表現・創作
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