6月9日。 仲良しの村田さん(コルゲートハウス訪問の記事はこちら)に案内していただき、みのちゃん親子とともに、田原市の神石の山に登りました。タイトル「地球とつながる日」は村田さん発案。 前夜の予報では完全に雨で、朝も突風が吹き、現地で断念することも覚悟で向かったのに、驚くことにお天気がもってくれた。 言葉を重ねるよりも、せめて写真(最初の1枚と最後の2枚は村田さん撮影です)。写真では伝わり切らない自然の懐の深さ・・・ 登る前、次男が、ちょっとしたことでヘソを曲げて、帰る~~!!と泣き喚いた。 その泣き方は尋常ではなく、今まで見たことのないような激しい泣き方だった。 私は、その山に神が潜むことを直感していたので、次男に何かが憑いていて神のもとへ近づくことが嫌なのかな?とすら思った。 山への恐れや畏れなのか、まるで邪気が噴出したかのような泣きっぷりに、ほとほとまいった。 でも、村田さんは、これまでにもたくさんの子どもたちの反応を見ているので、動じずにいてくれた。 村田さんの予想通り、少し登って最初のデッキでお昼ご飯を食べる頃には、落ち着いてきた。 その後は、休んだり、途中のツリーハウス(村田さん作)で遊んだり、パワーある巨石にお祈りしたりしながら、なんとかみんなで頂上へ。 なんと、みのちゃんは、2歳の次女ちゃんをほぼずっとおんぶしたまま登った。 頂上付近では、どう考えても、この眺めのために誰かがつくったとしか思われないスペースがあり、そこから眺めた海に、感動して、涙がじわじわ湧いてきた。 ジャスミンに似た花の香りが甘く漂っていて、夢のような空間だった。 大昔に生きた人たちも、この景色を眺めたんだろうなあと想像する感覚は、昨年夏出かけた、足摺岬の巨石群にも通じるところがあった。 http://hihararara.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-2349.html 上記の写真の途中に出てくる、ターザン調のサルのぬいぐるみ(双子)。これは、次男が弟として、ゴリラのぬいぐるみとともに、いつも一緒に寝て、どこかへ行く時は連れていくものなのだけど、実は、この後の山下りの途中で、次男が落とした。 次男は、ツリーハウスで再度遊びたくて、帰り道、先頭でさっささっさと降りて行った。 私はみのちゃんの長女ちゃんとゆっくり降りていた(その後方には村田さんと、次女ちゃんをおんぶするみのちゃん)。 私たちがツリーハウスに着くころ、一足早くくつろいでいるはずの次男が大泣き。「サルモンキーがない~~!!」 私は「だから、絶対にファスナーを閉じなくちゃダメって言ったじゃん」「いつもお母さんの言うことを聞かないからいけないんだ」と叱ったり、「サルは山に帰ったんだから大丈夫」となだめたりしつつ、「山で死んじゃう~~」と言って泣く次男相手に、やれやれ、面倒くさいことになったと思った。 登る前も泣いて、降りて来てからも泣くのか?? 次男は泣きながらサルモンキーを探すために再び山を登り、私は、みのちゃんたちが降りてくるのを待って、もう一度登り直した。 ハッキリ言ってバテていた。 もう一度登るなんて冗談じゃないと思った。 次男に自業自得だとわからせるのも必要だと思うと同時に、ずっと大切にしていたことも知っているので、なんとか奇跡的に見つからないかな?と思った。 ばかみたいばかみたいと思いながら重い足で再び登りつつ、我ながら「母の執念」だと思った。 みのちゃんが、次女ちゃんをずっとおんぶした状態で登り続けたのも、子どもへの愛情と自分の好奇心だろうと思う。 私は、落ち葉が積もる茶色い山道で、茶色いサルモンキーがわかるはずない。ルートだって同じかどうかわからないし・・・と思いながら、いったいどこまで登り直すのだろう、頂上?と思って途方に暮れつつ、ある分岐点で直観的に左へ行った。そうしたら、道から少し外れたところに、サルモンキーが投げ出されるようにして、落ちているではないか!! よかったーー!!と思ってサルモンキーを抱きかかえ(もう本当に魂がある子たちなのです)、山道を下り、どこからか、私の下にいて、泣き続けている次男に「あったよ~~!!」と伝えた。 山道の、私が上、次男は下の状態で、まだ姿が見えないまま大声で、「これから、お母さんの言うこと、ちゃんと聞ける?」「うん!」「いい子になれる?」「うん!」とやり合い、次男と再会。 全体的にもう、ぐしゃぐしゃであった。 ということもあって、私たち親子にとって(おそらくみのちゃん親子にとってもそれぞれの思いで)、すごく思い出深い山となった。 村田さんが言っていたこと。 都会では癒しきれないことが多過ぎる。街で暮らしていると、感情を出したくてもぶつかり合って吸収してくれない。森や自然は受けとめてくれる。 私は自然が当たり前で、海も山も森もすぐ近くで育ったけれど、うちの子どもたちは、意識して連れていかなくちゃと思った。 最初、山に登る前にギャーギャーに泣いたことを、次男は覚えていないくらいケロッとしていた。 帰りの親子での大声でのやりとりも、森が舞台だからこそ思いっきりできた。 すごくよかった。 ツリーハウスも、いつまでもいたい、と思うくらい心地よかった。 今これを書きながら追体験して泣けてくる。 なんとか言葉にしてみたけど、書き切れないくらい、素晴らしい体験でした。 ひそかにすべて全力だった。日常ではない場所に身を置き、全身を使って頂上を目指す。 途中アクセントとなっていたツリーハウスの不思議な体感も含め、一度だけ行った、養老天命反転地(作・荒川修作)のことも思い出した。 子どもたちも満足していた。 村田さん、みのちゃん、子どもたち、ありがとう。 ☆みのちゃんの丁寧で繊細なブログ。同じ山を同じ時に登り、違う角度からまとめてもらっておもしろい(ユキちゃんも、めっちゃいい写真撮ってる)。それに、根底で感じた気持ち、書き切れない感動は一緒だと思う。 http://ameblo.jp/minomushi0926/entry-11275214736.html
by hihararara
| 2012-06-11 14:06
| 自然
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