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大好きだった空間

 

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8年間通った美容院が、2月29日に閉店することになった。

オーナーで、担当美容師さんのYさんが、子どもたちとの時間をもう少しとれるようにしたい、との理由から、まさに新しい旅立ち。

 

美容院の名前は、「monotonie」と言う。私はこの空間が大好きだった。

Yさんとの出会いは、2003年。ちょうど一冊目の小説を出す直前だった。

ずっと、地元での美容師さんを探し求めていた私は、別のお店で働いていたYさんに出会い、「この人だ!」と落ち着いた。出会ってすぐにYさんは独立。しばしの休業期間の後、オープンしたお店は、まさに私好みの空間だった。

店の外に小さな庭園があり、車の通りが多い場所なのに、店内にいると、自然を感じられた。「本当はもっと、森の中の小屋みたいなイメージにしたかったんです」とYさんは言っていたけど、店の外には、確かな自然の移り変わりがあった。春になれば草木が芽吹き、秋になればちゃんと紅葉し、小川が流れ、蝶や小鳥たちが花や木に集う姿も見かけた。

美容師さんには、美的センスと会話のセンスを持っていて欲しい。年下のYさんに髪を切ってもらいながら、いっぱい笑い、いっぱい深い話をした。

2009年の退院後、初に行った時もこんな会話・・・
日原いずみブログ「今とこれから」

 

私のこの落差に、大らかにつき合ってくださる美容師さんは、なかなかいない。Yさんには髪もお任せできるし、どんな話を出しても、びっくりせずに受けとめてくれた。

そんな人はなかなかいないです(笑)

また、スタッフのみなさんも、とても心地よかった。

特に長年のおつき合いのSさん。Sさんも、いつもいい味出していた。

ふと思い出したけど、私が過去にパソコンを買おうとした時(Dellの通販なので実物を見てない)、「テンキーの意味がわからなくて」と力説したら、Yさんに「それ(テンキーがわからないってこと)、よそで言わない方がいいですよ」と爆笑されたことを思い出す。

そんな風に、自分のダメダメな部分も、安心してさらせるようなサロンだった。

毎回、伺うのが楽しみな美容院でした。

お世話になりました。

でもこんな時、私はいつも、お別れをさみしいと思ったことがない。

いつも、つながる人とは、一層深くつながっていくから。

ただ、陽だまりのようなあの空間は、得難いなあと思う。

ありがとう。そして、グッバイ☆monotonie!!

 

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by hihararara | 2012-02-27 06:02 | 地域
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