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一週間

 

毎日予定が詰まっていて、FBで気持ちを吐き出しつつ、ここになかなか書けなかった。

まとめ。

12月18日(日)の中日新聞の書評欄に出ていた川崎賢子さんという文芸評論家の「読書この一年」の冒頭が、今の日本の状況を過不足なく書き表しているように思ったので記録。

<3.11によって私たちの生活は一変した。千年に一度の天災。その天災が引き起こした人類未曾有の人災である原発事故によって、私たちの生活が元に復する望みは絶たれた。放射能汚染は、大気、海流を通じて広がっただけではない。愚かな国策と「買って応援」「食べて応援」という実は恐ろしいプロパガンダとともに全国に流通させられた食物を通じ、内部被曝は拡大し、今なおがれきの処理を介して放射能は全国に拡散しつつある。

災厄のもたらす不幸の形は、個々それぞれに異なる。「絆」「連帯」を必要以上に協調することは、それぞれの個別の問題を均質化し、見えないものにしてしまう。>

まったくその通りである。

それとこれは別!!内部被曝や放射能の拡散はなんとしてでも防がなければならない。なぜなら、そんなことをしたら、日本が本当に滅亡しちゃうから。ある人は言った、「健全な細胞までやられちゃう」。そうだよ。日本を一つの生命体と考えた場合、確かに震災や原発事故で被害を受けている渦中の人たちは本当に本当にたいへん。でも、被災者の方々を長期にわたって支えていくためにも、健康な場所や人は健康であり続けなければならない。むしろ、すでに背負わされている私たちや私たちの子供世代の負担にめまいがする。

私はずっと書き続けてきたことだけど、自分の子供を救うことが日本の将来を救うことにつながると信じて、みんな、各々の地域や子供を守りましょう。

(というほど厳密に私も食事を管理できているわけでもないし、影響もどこまでなのかわからないから、本当に難しいと思っています)

 

野田首相の収束会見については、「いよいよ、日本のおかしさを認めざるを得ないんだなあ」とすごくさみしかった。彼の言葉がまったく理解できなかった。異次元に入り込んでしまったように感じた。

「冷温停止状態」というのは造語です。「冷温停止」というのはちゃんと定義があり、例えば格納容器あっての言葉です。格納容器も損傷しているどころか、いったいどうなってるのか誰も内部を確認できない状況で「冷温停止状態」という言葉で現実の深刻さをすり替えているに過ぎません。

収束発言を受けて、観光庁は「福島へ行きましょうキャンペーン」を始めるそうですが、それについては仲間の苦情もあるので(もっとも)、長官(縁あって9月に豊橋で飲んだお友達)に直接意見しました。長官からもすぐに返事をもらったけれど、ここでは伏せます。でも私は私なりに相手が誰でも言うべきことは言うつもりでいます。それとこれとは別です。

 

恐いけど、声を挙げないことがどういうことにつながっていくか書いてあるブログ。

日本が世界中の核廃棄物の置き場になったら嫌だよね?

http://okaton.blog.fc2.com/blog-entry-119.html

相馬市に住んでる女性のブログ。現実を的確な言葉で表現してくれていると思う。

http://blogs.yahoo.co.jp/kmasa924

もう一つこれも・・・「日本人はメンタルまでメルトダウンしている」

http://www.cinematoday.jp/page/N0038010

 

☆☆☆

 

<12月20日のFB書き込み>。

編集者のSさんが豊橋来てくれた!私が今、東京行く気ないのと平日の昼間しか嫌だと言ったらそこに合わせて来てくれたよ。
で、新しい小説の話。形になるかも本になるかもわからないけど、やはり私の中にはどうしてもインモラル(Sさんが好んで使う言葉)な自分があり、自分(というか宇宙目線)では悪いと思ってないことが多いので、それを抱える自分と社会との折り合いをつけるためには、小説を書くことで自分を救済するしかないし、ささやかな革命がやめられないのだ。
とにかくもう、フクシマに関わることがたまってるし、愛やエロも書きたいし。

Sさんは毎年恒例の森村誠一さんとの熱海旅行の帰りに来てくれたのだけど、森村さん、その熱海旅行(今年は過去関わった編集者も集結の総勢90名)の旅費や宿泊費やお土産代まで全部支払うんだそう。スゲエ!!今年、吉川英治文学賞を最年長で受賞したという森村さん、80歳!(『人間の証明』は知ってるけど、一冊も読んだことないです)
そんな大家にはなれないけど、そういうことできちゃうホスピタリティーには憧れる!!

 

<12月22日の書き込み>

来月結婚するYくんがさっきまで我が家に来ていた。
貴重な休みの日に9時過ぎにやって来て、ランチをお出しして13時40分まで喋りっぱなし(私は聞き役です:笑) 彼のピュアさと熱さとめんどうくささに、「私、Yくんに生まれなくてよかったなあ(生きるのがたいへんそう)」と思い、帰りにそう伝えたら、「僕も話聞いてて、藤村さんに生まれなくてよかったと思いましたよ」とのこと!
楽しいこともたいへんなこともずっとそばで見てきた妹に、「お姉ちゃんにだけは生まれたくない」と言われることはよくあるけど、10歳近く年下の男友達にまでそう言われるとは!!


やはりそれぞれ、自分の生をまっとうするしかないんだよね。

さて、この後子供を迎え、15時30分からは中学時代の男友達が奥さんと子供連れてやって来る。
このところ多忙でプライベートの約束を12月に回したのと、今年の約束は今年のうちに、という気持ちもあり・・・。
あっちこっちで清算祭り!

 

<12月23日(今日)>

今日は幼稚園の同窓会。時間より早く息子たち出かける。
懐かしい幼稚園で、懐かしい先生やお友達と過ごさせてもらうのは、彼らにとって、子宮とまではいかなくとも、ゆりかごに戻る時間なんだろうなあ。
言葉じゃない、あたたかい空間。
毎年恒例のこの催しに感謝!!

 

**********

 

子供を抱きしめた時、大きくなったなあと思うと同時に、大人になるまでにかかる歳月に目がくらむ。

細胞が影響を受けにくくなるまでにあと何年かかるのだろう。

毎朝起きるたびに、原発事故は現実なんだ、と再確認する。

今も放射能が出続けていることを考える。

嫌なことは忘れたいけど、嫌なことが続いている以上、現実を知った上で、どう対応するか、だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
by hihararara | 2011-12-23 04:12 | 生活
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